松谷みよ子さんの「自伝 じょうちゃん」を読みました。
松谷みよ子さんと言えば、私にとっては「モモちゃん」のシリーズの人です。
子供の頃、親が買ってくれたんだと思うけど、私は佐藤さとるさんのコロボックルに夢中だったので、あんまり私の中では存在は大きくなかった人ですが、何年か前に何となく子供のいる友人に「モモちゃん」の本をあげて、なんとなく思い出した人です。
子供心に引っかかったのは、ある日、お母さんが、片方の目からだけ涙が出て止まらなくなるのです。そんなフレーズを子供の本にぶち込んでくるのは、女性ならでは、そして、女性なら引っかかってくる(に違いない)印象的なフレーズです。
何年か前に松谷みよ子さんの訃報のニュースがあり、私なりにしんみりとした気持ちにな
って、Wikipediaで検索し、「自伝 じょうちゃん」を読みたくなったわけです。(ずいぶん暖めたけどねー)
お金持ちだったのに、お父様の死によって贅沢が出来なくなり、戦争があり、童話作家として恵まれたデビューをして…、ドラマチックな半生が描かれていました。「自伝 じょうちゃん」は、離婚までの話。続きはまた違う本があるそうです。朝ドラみたいな半生で、読み物として面白かった。
その中で、友達に何かというと助けられた反面、家族とはシコリがあるような場面がありました。私の家族は、松谷さん家より、仲良く気を使ってコミュニケーションしているように思いました。
私は自分の昔の話なんてもうあんまり覚えてないな、と思いました。
昔は、女性の作家の童話ってなんか夢を見させてくれない
感じで、それがあまり私のお気に召さない感じでしたが、今は、女性は現実を生きていく生き物なんだと思っています。そうしないと、女の人はおかしくなってしまうんだと思います。松谷さんも、旦那様の描くユートピアについていけなくなってしまったようなお話が書いてありました。
だから、女性の書くお話は、それを(現実と地続きのお話を)楽しむのがよいと大人になって分かりました。
そんな感じです。